連日、テレビではコロナに関する報道が数多くされております。
感染者の治療や検査などに関わっている医療従事者の方々には本当に感謝しておりますし、自分がいくら不安でも差別なんて絶対にしてはいけないです。
昨日のひるおびで「医療重視者への差別や偏見」という問題について取り上げられていて私も見ていましたが、ふかわりょう氏の発言に司会者の恵俊彰氏が大声で持論(?)を話しているやり取りを見て、怖くなりました。
恵氏は今のコロナ報道に対するスタンスについて
出演者やスタッフが「とにかく皆さんに正しい情報を伝えよう」と思っていることを強調し、感染拡大の影響やその報道について「世の中の出来事の中で一番大事なことだと思っているんですよ」
と話しておりました。
確かに正しい情報を伝えることは大切だと思います。偏向的な報道、デマな情報は流さないことは当然だと思います。
しかし、それはテレビが全て正しい情報を流していることが前提ですし、そうでなければ、視聴者が正しい情報だと判断できる能力があることが前提だと思います。(NHKも民法もよく、お詫びや訂正してますので全て正しい情報は流してないと思われます)
でも、何でもかんでも報道しまくって結局一番大事のことは何かというのが訳わからなくなっているのではないでしょうか?
政府は、全国民の一律10万円の給付が決定しました。また、中小企業・フリーランス向けに100~200万円を上限とした「持続化給付金」を支給することも決定しました。
それは凄くありがたいことですし、評価して良いと思います。しかし、それに対して、マスコミはどうでしょうか?それを肯定的に捉えているところはほとんどないですよね?
その給付金で飲食店は立ち直れるのか?
医療従事者はどうなの?
介護業界は?
小中高大学生は?
貧困の世帯の人は?
1つの出された物事に対して、あれはどうなの?これはどうなの?と疑問視する報道ばかりではないでしょうか?そのせいで結局漠然とした形になってしまうのではないでしょうか?
決して10万円給付や1回の持続化給付金で終わる話ではないはずです。政府も人間ですから一度に全てのことは対応できないことはわからないのでしょうか?優先度持ってやっているはずです。そこをしっかり報道すべきなのでは?と思います。
恵氏の発言に対してふかわ氏はこう述べておりました。
「決してそれを否定する気持ちは全く無いのですが、それを漠然とした不安として受け止めてしまう可能性もあるなあということと。どこかで線を引かなくちゃいけない時が来るのかなあという。そこの疑問を先生に伺いたいところもありまして」
発言を聞いて、凄く共感しました。こんなあれはどうなの?これはどうなの?ばかり報道していては、いくら説明しても、視聴者側は「漠然とした不安」しか持たないのかと思います。
この「漠然とした不安」を持つことが以下に恐ろしいことなのがマスコミは理解されておりますでしょうか・・・?
私としては、下記のようにコロナ報道に対するガイドラインを早急に作るべきだと思います。正しく恐れることが医療崩壊を防ぐ鍵になるのではないでしょうか?
・コロナウイルスによる死亡例、死者数をセンセーショナルに扱わない
・著名な人の死を伝える時には特に注意をする
・恐怖を煽るような映像、最悪シナリオなどを過剰に繰り返し報道しない
・重症者や死者にフォーカスを当てた報道ではなく、大多数である軽症者も均等に報じる
・感染者の数を毎日積み上げる当局の発表をそのまま流さない
・当局が回復者や軽症者の数を公表していなくても、独自に調べて社会に伝えていく
※センセーショナル:人の感情・感覚を強くゆすぶる性格をもつさま
憲法で定められている「報道の自由」というのは、「我々のやりたいように何でもかんでも好き勝手に報道できる自由」ではないですよね?それこそ「恐怖報道」ではないでしょうか?
このブログを見てくださった方は、どうか「正しい知識と情報」を得て「正しく恐れる」ことを忘れないで下さい。